日本人にはあまり馴染みがないイスラム教。
世界規模でみると「イスラム教」の人々は非常に多く、2010年時点で
キリスト教が31.4%(29億20000万人)なのに対し、
イスラム教が29.7%(27億6000万人)と、
かなりの比率を占めています。
2050年までには、イスラム教徒はキリスト教人口のなんと2倍にも達するとか。
にもかかわらず!
日本人のイスラム教に対する「偏見」と「無知」レベルは未だに高いままです。
日本全体が理解不足と感じる
テロリスト集団「ISIS」(ISIL)をニュースで「イスラム大国」と呼ぶから、
イスラム教そのものへの無駄な偏見が高まるんだと思ってます。
「イスラム大国」って、テロリスト達の「自称」の日本語訳ですよ!!
(=Islamic State)
関係のない「善人なイスラム教徒」まで、偏見の目が高まらざるを得ない表現ですよね。
この呼び名を未だにニュースで使い続けていること自体、
本当にイケてない…と思っちゃいます。
知らないのに毛嫌いするのは人種差別と同じ
イスラム教と聞いただけでネガティブイメージを持ってしまうことの
似たようなたとえ話でいうと、
「日本のこと以外知らない日本人」
「アメリカのこと以外知らないアメリカ人」
ってダサくないですか?
日本人の場合、アメリカの例だとしっくり来ると思うんですが
自分の街から出たことない白人系アメリカ人が、
黒人系アメリカ人やアジア人に「白人以外はあっち行け!」
と、何も知らないのに差別するのと一緒です。
ビジネス観点ではブルーオーシャン
2020年には東京オリンピックも控えています。
日本や日本人の価値観が今のまま2020年を迎えると、
恥ずかしい思いをするのはむしろ私たちなのでは、と思ってます。
日本ではまだまだ、イスラム教への理解や配慮が浸透していないので
個人レベルでも事業サービスレベルでもできることが、
本当にいっぱいあると思います。
少しビジネス的な表現をすると、
日本×イスラム教は超ブルーオーシャン。
今や「英語」や「スマホ」がアタリマエになってるように、
何年か先に「イスラム教」がもっと身近でアタリマエになる日が来ると思います。
海外のことを全く知らない事や英語がまったく話せない事に
時代遅れ感が出てきてるのと同じで、
イスラム教を知らない・理解できない事自体が
「古い人間」になってしまう感覚です。
これ、イスラム教だけに限ったことではなく、キリスト教や他の宗教へも言えることです。
ただ日本では、特にイスラム教に対する偏見が強くあると感じるので、
代表してイスラム教にフォーカスしています。
イスラム教について考えるきっかけを少し
かくいうわたしがこの記事を書こうと思ったのも、
少し前までまったくの「無知」だったからです。
そう。私もまさに「イスラム教に偏見だらけの日本人」だったのです。
正直今でもまだまだ知識は浅く、偏見が100%拭えたわけでもありません。
現在進行系で勉強中です。
イスラム教についてこう考える直接のきっかけとなったのは
わたしの夫がイスラム系インドネシア人だからです。
結婚までにカナリの葛藤や調整を経ての、今です。
知識がない割に「イスラム教」と聞くだけで
無条件でマイナス感情になっていた自分がいたからこそ、
イスラム教に対する「理解」を深めたいという思いが強まりました。
ちなみに…本来ならイスラム教徒のパートナーは
イスラム教徒にならなければならないルールがあります。
でも、現在わたしはイスラム教徒ではありません。
完全無宗教の両親のもとで育った「THE日本人」なので、
世界中にイスラム教が広まればいいのに…とも思ってません。
ただ、何も知らず理解もしないことは、
自分の世界・他人の世界を狭めることになるのは間違いありません。
だからまずは理解をすることから、はじめよう。
・・・ということで、前置き長くなりましたが、
自分自身が理解を深めることで、
誰かの役に立てる記事を発信していきます!