現在わたしは、正社員でありながら 【週3フルタイム(残業なし)】で
週2は 【午前中リモートワーク】【13時以降は個人活動】という形で
ベーシックインカム社員として働いてます。
1年前までは【週5フルタイム】【長時間残業】アタリマエ生活をしてました。
ベーシックインカム社員の定義は色々あると思いますが、わたしの場合は
会社が定めた毎月の「最低勤務時間」を不足すると、そのまま減給になるルールです。
今の働き方だと必ず不足するので「ベーシックインカム社員」ということになります。
「優秀な人材」だから1人目に選ばれたんじゃない
とはいえ、まだ会社に「ベーシックインカム社員制度」導入はありません。
2000名以上の大企業で最初の1人目であり(今のところ)最後の1人です。
でもわたしは「特例対応」されるほど秀でた人材なわけではないし、
宝くじにあたるみたいに「強運で当選」したわけでもないです。
年齢もありチームリーダー的な存在ではありますが、
課長やマネージャーにも満たないメンバーなので、
経歴書に書く役職さえないくらいです。
それでも今、この働き方を実現できてるのはなぜなのか?どうやって…?
今改めて思い直すと、実現に必要不可欠だった3つの要素がありました。
週5フルタイムの会社員生活を「心の底」から変えたいか?
正直、3つの中で1番大切な要素です。
「週5フルタイム正社員」は安定した収入を得られますが、
そこを変えてまで今の環境を変えたいのか?
絶対に変えたい!!
という強い気持ちが必要です。
実はわたしの場合、現状を変えるために「退職希望」をしました。
まずやめて「フリーランス」になってから考えようと思ってたので、
正直「ベーシックインカム社員」なんてまったく頭にありませんでした。
とにかく、どう転んでも「今を変える」ことだけは決断してました。
なので「変わること」そのものが成功です。
たとえ「ベーシックインカム社員」になること自体が目標だとしても、
「週5フルタイムの今を変えたい」という根底の気持ちに変わりはないはずです。
だったら「退職」も含めどんな展開になってもいいから、
まずは現状を変えるために、上司や上長に
強い意思のもと「働き方を変えたいこと」を提言する行動が何より大事です。
会社側にもメリットになる還元ができるか
わたしの場合はもう変えることを決断してたので、
会社側から「辞める選択もあるが、働き方改革の推進者としてチャレンジしてみる気はないか」という話になりました。
本当はもう飛び出したい気持ちの方が強かったのですが、
新しい取り組みなのもあり、その方向でお互いいけるか、考えてみることになりました。
育児事情がある人以外に、正社員でまわりに誰もそんな人はいません。
最初のひとりになるということは
「あいつなんだよ?」と陰口や後ろ指をさされる可能性も大いにあります。
だけど、大きな問題もなく生産性を保ったまま仕事をこなせれば、
2人目・3人目…と増やすことにつながり、
それが人事制度の導入へともつながり、
会社全体の働き方改革にもつながるかもしれません。
ちなみに「最初の1人目」になることの価値について、
部長や社長とたとえ話になったオモシロイ動画があるのでご紹介します。
広場で1人の男性が奇妙なダンスをはじめたら…最後に奇跡が起きた
会社側へは
・限られた時間内でも「生産性」はこれまでと同等以上のパフォーマンスを出すこと
・それでも不足時間分はふつうに減給すること
・「いい事」も「わるい事」もすべて素直にフィードバックすること
という3つの還元方法で、お互いWin-Winになろうということで、合意しました。
まわりから理解と協力を得るための動きをとれるか
ポンポン進んだように見えますが、典型的な大企業なので、
上司承認、部長承認、人事部長承認、役員承認、社長承認、、、と、
かなりの人の「承認フロー」がありました。
なのですが自分は、直属の上司よりも先にまず、
社長に【返信不要】メールで退職することを告げに行ってしまいました。
社長なんて基本超忙しくて、1社員のことなんて考える暇はないのですが…
ここは社長が1人1人の社員との関係を大切にする人柄だから恵まれてた部分です。
その後社長とランチへ行き、自分の意思や色んな話をした結果、
社長→人事部長→上司→部長→人事部長→役員→社長 と
「社長はじまり・社長おわりV字型」のすごい勢いで事が進みました。
組織である以上、 キーマンを動かすことが早く変化が起きやすいのは間違いないです。
残念ですが、仲良い同僚にランチで悩み相談しても何も変わりませんよね。。
必ず社長に直談判しに行くべき!というわけではないのですが、
少なくとも上司以上の権限を持った人に応援者になってもらう必要はあります。
そのためには、1つ目の要素にも戻るのですが、
「現状を変える」という揺らがない意思を持つこと
が本当に大事です。
ちなみに、いくら上の承認がおりても、同僚の理解や応援はまた別の話です。
やはり同僚に対しても、
自分のは何を目指していてどう変わりたいのか。
この機会をどうみんなの未来につなげたいか。
誠実な態度で、きちんと自分の言葉で話をする場を設けました。
その結果、反対や批判の代わりに応援の言葉をもらえました。
今も、働き方を変わる前となんら変わらず、
和気あいあいと刺激しあって仕事をできてます。
ベーシックインカム社員の先にあるものは?
週2回。時間的な余裕は少しできました。
でもその分、勤務中は昼休憩を取る暇も惜しむくらい本当に忙しいし、
時間の制約の中でパフォーマンスを出すのはやはり大変です。
それでも。
週5フルタイムで長時間残業していた日々よりも、
自分のやりたいことに時間を費やせることで、幸福感は大きく上がりました。
この先は?
いろんな道が考えられます。
・会社に残り「人事制度化」されるまで「ベーシックインカム社員」を続ける
・「パラレルワーク」で少しずつ個人活動の比率あげ、さいごに会社員を卒業する
・「パラレルワーク」はもう体験できたので、やはり「独立」の道に進む
もちろん1つの正解なんてないけど、まちがいなく言えるのは
・「ベーシックインカム社員」は会社員とフリーランスのいいところ取りができる
・「独立やフリーランス」への準備期間にも使える
ということです。
安定と冒険を半分ずつ体験できる良い機会であるのは間違いありません。
わたし自身は「ベーシックインカム社員」をやってみて、
「やっぱり会社員以外の活動が心がワクワクするな」と感じてます。
準備体操が終わるのを待たずに、また【変わること】を決める必要がありそうです。
誰にでも「働き方を変える権利」と「変えられる可能性」はある
最後に、このことは強く伝えたい。
変えたいと望む人には、実現できます!
あなたが思う「心地よい働き方」にたどり着けますように。
心から願ってます。